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2010年3月19日
  
北米でのリチウムイオン電池正極材事業の合弁に関する基本合意のお知らせ
当社と伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区)は、北米におけるリチウムイオン電池正極材事業に関し、合弁事業を行うことで基本合意いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
1.基本合意の背景及び内容
戸田工業株式会社(本社:広島県大竹市、代表取締役社長:戸田俊行、以下「戸田工業」)と 伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小林栄三、以下「伊藤忠」)は、戸田工業の子会社Toda America Inc.(以下TAI)を米国ミシガン州、バトルクリーク市においてリチウムイオン電池の主要部材である正極材の生産・販売を行う合弁会社化すること、及び正極材原料を生産するカナダオンタリオ州の戸田工業の子会社Toda Advanced Materials Inc.(以下TAM)を合弁会社とすることで基本合意いたしました。
両社は、米欧での次世代自動車の大幅な普及が見込まれることから、電気自動車(EV)やハイブリッド車向けに需要の伸びが期待されるリチウムイオン電池の最先端材料の新工場を米国に建設し、電池メーカーへの供給拠点を構築します。新工場は2010 年春に着工、2011 年に操業開始、米欧の電池メーカー向けに出荷を開始予定で、総投資額は約70 百万ドル(約70 億円)となります。2015 年までに段階的に生産規模を増やし、電池正極材の生産能力をEV 換算で年産80,000 台に相当する規模にすると同時に次世代正極材開発も手がけて行く予定です。
戸田工業は、予てより日本、アジアに加えて米国・EU のリチウムイオン電池メーカーにも正極材を供給してきましたが、昨年米国エネルギー省(DOE)が米国再興・再投資法(American Recovery and Reinvestment Act of 2009)に基づき発表した、次世代プラグイン・ハイブリッド車、電気自動車、定置型大型電源に使用されるリチウムイオン電池、及びその高性能電池部品の製造業の育成のための助成プログラムに着目し、米国子会社であるTAI を経由して申請を行い、同年8 月、35 百万ドル(投資総額の50%)の認可を取得、先月2 月5 日、助成金交付契約を締結しました。日系企業としては同社のみが助成を受けることになります。
伊藤忠は、中期経営計画Frontiere 2010 において環境・新エネルギー関連事業を注力分野としており、中でも蓄電池分野を重点取組分野と位置付けています。米国のリチウムイオン電池メーカーであるEner1 社への出資、つくば市における低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクトへの参画を含め、天然資源確保からシステム・二次利用、さらにはよりスマートで持続的成長が可能な社会を構築するまでの電力貯蔵・蓄電池関連バリューチェーン構築を行っています。
今回両社は、米国におけるリチウムイオン電池事業の高い成長性を見通し、共同で正極材生産事業に取り組むことで基本合意いたしました。
今回米国に建設される工場は、戸田工業がカナダに保有しているTAMも合弁会社とすることにより、米国・カナダ両国の事業を共同運営し、原料から正極材までの一貫製造体制を両社で整えます。
また、米国エネルギー省(DOE)からの助成金以外に、Tax Credit(税金からの援助、還付が中心の援助)を中心としてミシガン州、及びバトルクリーク市より支援を受けます。総額は約30百万ドルにのぼります。
原料確保から正極材製造・販売まで、米国・カナダ2 カ国にまたがる経営を円滑に進めるために、米国、カナダ両合弁会社に戸田工業・伊藤忠から経営者を派遣するとともに、両社の経営を有機的に結びつける経営体制を構築します。
戸田工業・伊藤忠の主たる役割:
戸田工業:製造、品質管理、開発
伊藤忠:原料・設備調達、販売、物流
リチウムイオン電池は携帯電話やパソコン向けに加え、電気自動車の本格普及で大幅な市場拡大が期待されています。正極材の世界の現在の市場規模は3万〜4万トン、2015年には10万トン
になると予想され、戸田工業と伊藤忠は、今回の合弁事業により米国での製造拠点を構築することで、市場規模拡大が見込まれる米欧市場への参画を図ると同時に、今後も成長の見込まれる地域へのビジネスフィールド拡大を目指していきます。
2.伊藤忠商事株式会社の概要
| 社名 |
伊藤忠商事株式会社 |
| 本社所在地 |
東京都港区北青山2丁目5番1号 |
| 代表者 |
小林 栄三 |
| 事業内容 |
総合商社 |
| 資本金 |
202,241百万円 |
| 設立年月日 |
1949年12月1日 |
大株主及び持株比率
(2009年9月末現在) |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 7.43%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 5.43% |
| 当社との関係 |
資本
関係: |
当社と当該会社との間には、記載すべき資本関係はありません。また、当社の関係者及び関係会社と当該会社の関係者及び関係会社の間には、特筆すべき資本関係はありません。 |
人的
関係: |
当社と当該会社との間には、記載すべき人的関係はありません。また、当社の関係者及び関係会社と当該会社の関係者及び関係会社の間には、特筆すべき人的関係はありません。 |
取引
関係: |
2010年2月9日に公表しました通り、当該会社とは中国にてリチウムイオン電池の正極材を製造する湖南杉杉新材料有限公司(本社:湖南省長沙市)に共同出資することで基本合意しております。それ以外については特筆すべき取引関係はありません。 |
| 関連当事者への該当状況: |
当該会社は、当社の関連当事者には該当しません。また、当該会社の関係者及び関係会社は、当社の関連当事者には該当しません。 |
| 当該会社の最近3年間の連結経営成績及び連結財政状態 |
決算期 |
平成19年3月期 |
平成20年3月期 |
平成21年3月期 |
| 連結純資産 |
892,553百万円 |
973,545百万円 |
849,411百万円 |
| 連結総資産 |
5,288,647百万円 |
5,274,199百万円 |
5,192,092百万円 |
| 1株当たり連結純資産 |
564.48円 |
615.89 円 |
537.43円 |
| 連結売上高 |
11,556,787百万円 |
11,729,082百万円 |
12,065,109百万円 |
| 連結営業利益 |
263,456百万円 |
265,167百万円 |
275,664百万円 |
| 連結経常利益 |
298,191百万円 |
280,531百万円 |
208,258百万円 |
| 連結当期純利益 |
175,856百万円 |
217,301百万円 |
165,390百万円 |
1株当たり連結
当期純利益 |
111.19円 |
137.46円 |
104.64円 |
潜在株式調整後
1株当たり連結
当期純利益
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111.19円 |
127.71円 |
103.94円 |
| 1株当たり配当金 |
14.00円 |
18.00円 |
18.50円 |
3.合弁会社の概要
【米国】
@合弁対象となる会社
会社名:Toda America Inc.
本社所在地:Schaumburg,Illinois,USA
代表者:中野淳一
設立:1996年8月
資本金:2.3百万米ドル
A合弁の概要
新工場設置場所 :Battle Creek, Michigan, USA
総投資額:約70 百万米ドル
出資比率:伊藤忠50%:戸田工業50%(現在、戸田工業100%)
合弁移行時期:2010 年3 月(予定)
生産品目:ニッケル系、三元系を中心とした正極材、及びマンガン系(LMO)
生産能力:年産4,000 トン
生産開始:2011年1月(予定)
会社名称、代表者、新資本金は未定
【カナダ】
@合弁対象となる会社
会社名:Toda Advanced Materials Inc.
本社所在地:Sarnia, Ontario, Canada
代表者:中野淳一
設立:2007年8月
資本金:8百万カナダドル
A合弁の概要
出資比率:伊藤忠50%:戸田工業50%(現在、戸田工業100%)
合弁移行時期:2010年3月(予定)
生産品目:リチウムイオン電池正極材製造のための前駆体
生産能力:年産4,000トン
4.今後の見通し
平成22年3月期の業績に与える影響につきましては、本日公表の「平成22年3月期 通期業績予想の修正に関するお知らせ」に記載しております。
また、平成23 年3 月期以降の業績に与える影響につきましては、現段階で不確定要素もありますので、明確な見通しが立ち次第お知らせいたします。
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