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200th SPECIAL SITE

戸田工業株式会社 創業200周年記念サイト

一粒の微粒子には、無限大の可能性がある。 集まり、混ざり合い、変化を起こすことで 暮らしや社会をより良く発展させていく、多様な力を秘めている。 そして人間もまた、限りない可能性を持っている。 手を携え、知恵を出し合い、工夫を重ねて、 さまざまな課題に立ち向かう大きな力を生むことができる。 人も、ひとりひとりがこの世界を構成する かけがえのない粒子なのだ。 この思いは、これからも変わることはない。 私たちは、結びつき、力を合わせ、 未来への希望となる新しい価値の創造に挑みつづける。 微粒子と、人の可能性を信じて。

未来を支える粒子になる。

PURPOSE パーパス
微粒子の可能性を、世界の可能性に変えていく。
私たち戸田工業が、200年の歴史の中で信じ続けてきたもの。
それは、小さな粒子に込められた無限の可能性です。
長きにわたり究めてきた技術と、どんな時もあきらめない熱意をもって、私たちは微粒子の力で未来の課題に応え、多様に進化する社会を支えていきます。
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STORY ストーリー
戸田工業の歩みは、磁器の絵付けや、歴史的建造物の彩色などに欠かせない人類最古の顔料「ベンガラ」を工業的に製造した1823年から始まります。それからおよそ200年。時代の波にもまれながらも今日まで歩むことができたのは、常に化学素材の新たな可能性を切り開き、時代の要請に応えた製品を作り続けてきたことにあります。
公害が社会問題になった時代には、環境にやさしい製造方法を生み出し、またオーディオ・ビデオテープ用磁気記録材料が当社の主力製品であった時代では、いつかはデジタルの時代がやってくると、時代の変化を見据えて新しい事業分野の開拓に取り組んできました。
当社グループの製品は、ルーツである顔料だけではなく、自動車、スマートフォン、家電などの最先端分野にも用いられています。そして、創業以来200年培った技術により生まれた化学素材は、国内のみならず世界中のマーケットに広がっています。
1823 1823年(文政6年)、人類最古の顔料「ベンガラ」の工業的製造から始まる。
「ベンガラ」とは酸素と鉄が結び付いたもの、いわゆる「酸化鉄」と言われるもので、大昔から絵の具などとして使われてきた人類最古の顔料でもあります。例えばスペインのアルタミラの洞窟の壁画や日本の高松塚古墳の美人画の彩色にも使われていたようです。また、白磁の焼物に鮮やかな赤色を出すのに成功した初代柿右衛門の絵つけや口紅の色としても利用されており、昔から幅広い用途で活用されてきました。
戸田工業は、このように古くから利用されてきたベンガラを、岡山県井原市で家業として工業的に製造することから始まりました。
1933 1933年(昭和8年)、戸田工業株式会社を設立。
明治・大正時代を経て、家内工業から徐々に近代工業化へと移行していく中、昭和8年、「ベンガラの製造販売」を事業目的とする戸田工業株式会社を広島市に設立。1941年(昭和16年)には、従来の生産方法に代えて硫酸鉄を利用する方法を開発し、さらに生産力を高めることに成功しました。
1965 1965年(昭和40年)、コアコンピタンスとして、酸化鉄の湿式合成法を開発。
酸化鉄は、当時“硫酸鉄”を焼いて製造していましたが、そのときに発生する亜硫酸ガスが、戦後大きな問題となりました。当社は、この問題を根本から解決するために、京都大学の故高田利夫先生とともに、酸化鉄を水溶液から化学反応によって合成させる湿式合成法の開発に挑戦し、1965年(昭和40年)に成功。この製法により、亜硫酸ガスを発生させずに酸化鉄を生成するだけでなく、製造のパラメーターをコントロールすることにより、形状、特性のバラエティ豊富で安定する品質の材料を生み出すことができるようになりました。
1976 1976年(昭和51年)、オーディオ・ビデオテープ用磁性酸化鉄の隆盛期の到来。
湿式合成法の開発により、高純度で形状も均整にコントロールできる粒子の生産が可能となりました。この技術的基盤の上に、オーディオ・ビデオテープ用磁気記録材料が開発されることになります。そして、当社のオーディオ・ビデオテープ用の磁性酸化鉄は高品質で世界市場で揺るぎない地位と時代を築いたのでした。
1990 デジタル情報化社会への、戸田工業の新しい挑戦。
1990年代にはいると、時代はアナログからデジタルへの大きな転換期を迎えます。圧倒的なシェアを持ち、事業基盤となっていたオーディオ・ビデオテープが、デジタル化の波の中でどんどん衰退をしていく中、当社は湿式合成から始まるナノテクノロジーをコアコンピタンスに、新領域への挑戦をスタートさせました。酸化鉄を軸にしながらも、それ以外のさまざまな無機材料への経験と知識を集積するとともに、IT化や環境問題などに伴う新たな社会・産業の課題などに対し、挑戦を続けました。
そして2000年代、今ではルーツである顔料だけではなく、スマートフォンや自動車、家電などの最先端分野へも長年培ったナノテクノロジーにより製造した新しい化学素材を供給しており、私たちの技術や製品は世界中のマーケットに広がっています。
当社グループはこれからも培った技術と熱意をもって、化学素材の可能性を引き出し、多様に進化する社会を支える企業を目指してまいります。
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HISTORY戸田工業株式会社の歴史

1823
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