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彩磁記

技術開発の時代へ

第19回 スーパーデラックス 〜テープ材の開発(その1)〜

戸田工業がテープ材料の研究開発に取り組み始めた昭和30年代の半ばは、湿式合成技術の導入期に当たり、当時舟入工場では、「世界一の磁性材料をつくる」という目標の下、研究を進めていたのです。

かくして出来上がった磁性粉は、人に例えると「八頭身美人」のようなスマートな粒子で、品質においても従来品をはるかに上回る磁性粉でした。海外からも世界一との高い評価を受け、「世界一だから、スーパーデラックス(Super Delux)」だということで、この頭文字をとってSDと名付けられました。

SD磁性粉は、コンピュータテープ用としてアメリカのコンピューターテープメーカーへ輸出され、国内では主にオーディオテープ用として使用されました。オーディオテープといえば、カセットテープが思い浮かびますが、これが発明されたのは昭和37年のことで、オランダのフィリップス社によって発表されたのが最初です。それまではオープンリールテープが主に業務用として使用されていました。

SD磁性粉は、特に高音領域の再生に優れているという特性を持っていました。SD磁性粉を使って作られたカセットテープは、国内テープメーカーよりスーパーダイナミックテープという商品名で発売され、60分録音で950円でした。

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