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歴史・沿革

ダイジェスト

人類最古の顔料、ベンガラの工業的製造からはじまる。

ベンガラとは酸素と鉄が結び付いたもの、いわゆる酸化鉄です。ベンガラは大昔から絵の具などとして使われてきた人類最古の顔料です。例えばスペインのアルタミラの洞窟の壁画や日本の高松塚古墳の美人画の彩色にも使われていたようです。白磁の焼物に鮮やかな赤色を出すのに成功した初代柿右衛門の絵つけにもベンガラが使われています。また、女性用の口紅の色として使われていました。
戸田工業の歴史は、このように古くから人類に利用されてきたベンガラを、岡山県井原市で家業として工業的に製造することから始まりました。

昭和8年、戸田工業株式会社を設立。

その後、明治・大正時代を経て、家内工業から徐々に近代工業化していましたが、日本が戦時体制に急速に変化していくさなかの昭和8年、広島市にベンガラの製造販売を事業目的とする戸田工業株式会社が設立されました。そして昭和16年には、従来の生産方法に代えて硫酸鉄を利用する方法を開発し、生産力を高めることに成功しました。

コアコンピタンスとして、酸化鉄の湿式合成法を開発。

酸化鉄は、当時硫酸鉄を焼いてつくっていましたが、そのときに発生する亜硫酸ガスが、戦後大きな問題となりました。当社は、この問題を根本から解決するために、京都大学の故高田利夫教授とともに、酸化鉄を水溶液から化学反応によって合成させる湿式合成法の開発に挑戦し、昭和40年見事に成功しました。この製法では、硫酸鉄を焼かないために亜硫酸ガスの発生がありません。しかも、鉄鋼製品の製造プロセスから出てくる硫酸鉄を原料として使えるため、産業廃棄物の削減、資源の有効利用に貢献することまでできたのです。
さらに、湿式合成法では、製造のパラメーターをコントロールすることにより、形状、特性のバラエティ豊富で安定する品質の材料を生み出すことができるようになりました。

オーディオテープ、ビデオテープで一時代を画す。

当時の当社の中心となる製品は、顔料やフェライト材料でしたが、湿式合成法の開発により、高純度で形状も均整にコントロールできる粒子の生産が可能となりました。この技術的基盤の上に、昭和51年頃から大きく発展し一時代を画したオーディオ・ビデオテープ用磁気記録材料が開発されることになります。そして、戸田工業のオーディオ・ビデオテープ用の磁性酸化鉄は高品質で世界市場で揺るぎない地位と時代を築いたのでした。

デジタル情報化社会への、戸田工業の新しい挑戦。

しかし、1990年代にはいると、時代はアナログからデジタルへの大きな転換期を迎えます。
圧倒的なシェアを持ち、事業基盤となっていたオーディオテープが、次いでビデオテープまでが、デジタル化の波の中でどんどん消えて行ったのです。
こうした中で、当社は湿式合成から始まるナノテクノロジーをコアコンピタンスに、新しい事業領域への挑戦をスタートさせました。
酸化鉄を軸にしながらも、それ以外のさまざまな無機材料への経験と知識を集積するとともに、IT化や環境問題などに伴う新たな社会・産業の課題に挑戦。新しい戸田工業の創造に向けた着実な歩みをスタートさせたのです。
そして今、電子印刷材料や電池材料、さらに先端のナノテクノロジー技術分野で、飽くなき挑戦がスタートしています。

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沿革

昭和  8年11月

広島市横川町に弁柄の製造販売を事業目的とする「戸田工業株式会社」を資本金50万円で設立。

昭和26年4月

クツワ弁柄製造株式会社を合併。

昭和28年4月

広島工場にフェライト材料の生産工場を新設。

昭和29年11月

吉備工業株式会社を合併。

昭和34年10月

山口県小野田市に小野田工場を新設。

昭和44年7月

小野田工場にオーディオ・ビデオテープ用磁性粉末材料の生産設備を新設。

昭和48年6月

小野田工場に湿式着色顔料工場を新設。

昭和58年9月

東京証券取引所市場第1部指定。

昭和59年12月

広島県大竹市にフェライト材料の生産工場(大竹工場)を新設。

昭和63年4月

小野田工場に電子印刷用着色材料の専用生産設備を新設。

平成  6年7月

ドイツ デュッセルドルフ市に全額出資の「戸田工業ヨーロッパGmbH」を設立。

平成  8年8月

アメリカ イリノイ州シャンバーグ市(現ミシガン州バトルクリーク市に移転)に全額出資の「戸田アメリカINC.」を設立。

平成  9年7月

岡山工場を分社化し、「戸田ピグメント株式会社」を設立。

平成15年1月

中国浙江省に全額出資の「戸田塑磁材料(浙江)有限公司」を設立。

5月

中国浙江省に「徳清戸田三峰顔料有限公司」を設立。

5月

小野田工場に電池用材料の生産設備を新設。

平成16年8月

中国浙江省に「浙江東磁戸田磁業有限公司」を設立。

平成18年6月

大竹工場にICタグ用アンテナシー トの生産設備を新設。

10月

韓国釜山広域市に「戸田フェライトコリア株式会社」を設立。

平成19年4月

中国天津市に「戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司」を設立。

8月

H.C.Starck GmbH社から、電池材料事業部門を買収。

8月

カナダ オンタリオ州サーニア市に全額出資の「戸田アドバンストマテリアルズINC.」を設立。

平成20年3月

米国アルゴンヌ国立研究所から、リチウムイオン電池用正極材料の特許ライセンスを取得。

4月

韓国江原道原州市に「TODA ISU CORPORATION」を設立。

6月

「東京色材工業株式会社」の株式を100%取得。

平成22年3月

「戸田アメリカINC.」及び「戸田アドバンストマテリアルズINC.」の一部保有株式の譲渡を行い、両社は、持分法適用関連会社となる。

平成23年10月

中国浙江省の「戸田聯合実業(浙江)有限公司」を連結子会社とする。

11月

日本政策投資銀行より環境格付を取得。

平成24年6月

中国広東省に「戸田磁鉄(深圳)有限公司」を設立。

平成27年2月

BASFジャパン㈱との合弁会社「BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」を設立。

戸田工業の歴史をもっと詳しく知りたい方はこちら「彩磁記」

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