ハイドロタルサイト(Hydrotalcite)とは、ハイドロタルク石の別名で、天然に産出する粘土鉱物の一種です。炭酸型の化学組成が代表的で、その組成はMg₆Al₂(OH)₁₆CO₃·4(H₂O)です。戸田工業ではハイドロタルサイトを人工的に合成しています。
ハイドロタルサイトは一般的にMg/Al系炭酸型層状複水酸化物(LDH:Layered Double Hydroxide)に代表されます。層間の炭酸イオン(CO₃²⁻)とのイオン交換により塩化物イオン(Cl⁻)などの陰イオンを吸着します。また、含有する炭酸イオン(CO₃²⁻)が赤外線を吸収し、蓄熱・保温効果を発現します。その他、水分吸着やハロゲンを含むゴム、有機溶媒の受酸剤としての機能も発揮します。
戸田工業のハイドロタルサイト(Mg/Al系層状化合物)は高い赤外線吸収性能と透明性を有しており、農業用ビニールハウス(グリーンハウス)に含有させることによって保温性能を高めることができ、エネルギー削減による地球環境の保護に貢献する材料です。
製品情報

- ラインアップ
- 主な特徴
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- 色々なアニオンをインターカレートする。
- 無色金属の組み合わせでは無色添加剤となる。
- 色々な金属(2価,3価)の組み合わせが可能。
- 主な用途
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- 鉛フリー塩化ビニル安定剤用材料(樹脂用アニオンキャッチャー)
- 農業用ポリオレフィンフィルム保温材料
- 受酸剤
- 製品ラインアップ/グレード
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製品名・グレード 概要 大粒子 平均板面径:300nm BET比表面積:12〜14m²/g中粒子 平均板面径:200nm BET比表面積:13〜15m²/g小粒子 平均板面径:60nm BET比表面積:40〜45m²/gハイドロタルサイトは一般的にMg/Al系炭酸型層状複水酸化物(LDH:Layered Double Hydroxide)に代表されます。層間の炭酸イオン(CO₃²⁻)とのイオン交換により塩化物イオン(Cl⁻)などの陰イオンを吸着します。また、含有する炭酸イオン(CO₃²⁻)が赤外線を吸収し、蓄熱・保温効果を発現します。その他、水分吸着やハロゲンを含むゴムの受酸剤としての機能も発揮します。 戸田工業のハイドロタルサイトは上記特徴を活かして、環境に優しい鉛フリーの塩化ビニル安定剤用材料、農業用ポリオレフィン(農PO)フィルム保温剤、半導体封止剤用イオントラップ材、水処理用陰イオン吸着剤など様々な用途にご利用いただいております。 また、長年培ってきた湿式合成技術によって、様々な用途に合わせて最適な粒子形状設計や組成をコントロールすることが可能です。