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平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

当社2022年度(2023年3月期)の事業概要についてご説明申し上げます。

2022年度における当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、徐々に経済活動が正常化に向かい、景気に緩やかな持ち直しの動きが見られました。一方で、原材料及びエネルギー価格の高騰による物価上昇、供給面での制約、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めによる海外景気の下振れ等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

こうした状況のもと、当社グループにおきましては、半導体不足及びICT機器の需要低迷の影響により、売上高は前期を下回りました。

利益面においては、売上高の減少に加え、原材料・エネルギー価格及び輸送費高騰の影響により営業利益及び経常利益は前期を下回ったものの、連結子会社であった戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期を上回りました。

以上のことから、売上高は34,934百万円(前期比1.1%減)、営業利益は1,367百万円(前期比45.7%減)、経常利益は3,349百万円(前期比20.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,268百万円(前期比4.9%増)となりました。

当期の配当につきましては、財務状況の改善は進んだものの継続的に安定配当を実施するための基盤の構築が完了していないことから、誠に遺憾ながら期末の配当については見送りとさせていただきます。また、速やかに復配できる体制を整え安定的に利益還元を行えるよう取り組んでまいります。

今後の当社グループを取り巻く事業環境においては、機能性顔料事業における市場の需要は堅調に推移し、電子素材事業においても需要は徐々に回復していくものと見込んでおります。しかしながら、原材料及びエネルギー価格の高止まりの懸念等に加え、連結子会社であった戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したこともあり、2023年度の連結業績は2022年度を下回る見通しです。

以上をふまえて2023年度連結業績は、売上高32,000百万円、営業利益900百万円、経常利益2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,400百万円を見込んでおります。

今後とも、より一層のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長執行役員
寳來たからぎ しげる