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平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

当社グループ2026年3月期(2025年度)中間連結会計期間(自 2025年4月1日 至 2025年9月30日)における事業の概況と決算の状況をご説明申し上げます。

当中間連結会計期間における当社グループを取り巻く事業環境は、雇用情勢・所得環境の改善等を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇の継続、中国における内需の低迷、米国の通商政策の影響による世界経済の下振れリスク等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループにおきましては、2031年3月期(2030年度)のありたい姿や2025年度3月期(2024年度)から2027年3月期(2026年度)までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Vision2026」で掲げたKPIの達成に向けて、選択と集中を加速させ、さらなる事業ポートフォリオマネジメントの強化を推し進めております。事業ポートフォリオマネジメントにおいて成長事業と位置付けている磁石材料及び誘電体材料はさらなる事業拡大を図っております。磁石材料の主な用途は自動車のモータやセンサであり、自動車部品の小型化・軽量化ニーズによる需要拡大に対応するため、経営資源を投入しております。また、誘電体材料の主な用途は自動車やICT機器等に搭載される積層セラミックコンデンサであり、さらなる小型化、高容量化が求められております。当社は独自の微粒子合成技術による150nm以下に特化した製品の開発及び製造を進めていることに加え、お客様に乾燥前の微粒子をご提供することで、高品質かつ微粒子分散の手間の軽減を実現可能とする分散体を提供することも目指しております。再生・転換事業と位置付けている着色材料やトナー用材料は、製品の価格是正活動や原価低減及び諸経費削減等の合理化活動を推し進めております。次世代事業と位置付けている環境関連材料においては、CO₂分離回収材料等の環境負荷低減に貢献する新素材の開発を進め、早期事業化を目指し、経営資源を重点的に投入しております。

営業外収支においては、着色材料や磁石材料の製造を営んでいる持分法適用関連会社の収益は好調に推移しているものの、LIB用材料の製造を営んでいる持分法適用関連会社の収益がEV需要の低迷により減少したことにより、持分法による投資損失を計上いたしました。

以上のことから、「Vision2026」の2年目となる当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は14,309百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は599百万円(前年同期は営業損失267百万円)、経常利益は18百万円(前年同期は経常損失266百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は108百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失879百万円)となりました。

また、この状況を踏まえて2026年3月期(2025年度)通期連結業績予想は、売上高28,500百万円、営業利益1,000百万円、経常損失300百万円、親会社株主に帰属する当期純損失700百万円を見込んでおります。

中間配当につきましては、業績及び財務状況等を勘案いたしました結果、誠に遺憾ながら見送りとさせていただきます。また、復配できる体制を整え安定的に利益還元を行えるよう取り組んでまいります。

今後とも、より一層のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長執行役員
久保くぼ 恒晃つねあき