基盤技術

戸田工業の事業を支える基礎技術

微粒子合成技術
結晶構造や粒子の形状・大きさなどを自由に制御できるナノスケール合成技術
※ナノスケール:10億分の1メートル,原子・分子のスケール
粒子をナノスケールにまで微粒子化する、すなわち比表面積を大きくすることで反応性が高まり、それまでになかった特性や機能を有することが可能となります。
このようなナノ粒子は、磁気記録材料、医療用材料、顔料などといった様々な分野での応用展開が期待されています。
当社では、この微粒子合成技術により、酸化鉄だけではなく様々な無機材料へ展開しております。

生産技術
「モノづくり」のための手段や方法を開発し、事業化を実現する量産レベルに発展させる技術
- 要素技術の開発
- 「モノづくり」のための手段や方法を、調査・実験等によって開発しています。
- 量産設備の開発
- 「モノづくり」の技術を量産スケールに発展させるため、装置設計や選定を行っています。
- プロセス(プラント)設計
- 「モノづくり」の工程を構築し、無駄のない生産システムを開発しています。
- プラント建設、試運転
- 「モノづくり」の工程を具体化しています。
- 既存設備の改造
- 既存設備の自動化・省人化・生産レートの向上により効率的な量産ラインを構築し、生産性を高めています。
分析技術
分析設備を活用し、自社材料の物性や化学構造などを分析することで、その付加価値を明確にする技術
- 開発部門への支援
- 開発部門等と連携し自社材料の物性や化学構造などを分析することで、さらなる品質向上の支援をしています。
- 自社材料の付加価値を高める
- 新たな分析技術を開発することで自社材料の品質向上や付加価値を見出すことにつながるなど、研究開発において重要な役割を担っています。
- 分析事例
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- 表面
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レーザー顕微鏡は非接触で表面粗さなどの表面形状を解析できます。
レーザー顕微鏡nmスケールの表面凹凸を有する無機微粒子の表面形状
- 組成
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STEM-EDS分析により元素マッピングを行い、組成解析に役立てることができます。
STEM-EDS無機微粒子の表面処理観察
- 断面
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電界放出形走査電子顕微鏡は、試料の微小の表面や断面観察を行うのに適しています。
FE-SEM複合材料の断面
- 分散性
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パルスNMRは液体中における微粒子の分散状態を評価することができます。
パルスNMR分散時間と共に変化する酸化鉄微粒子の分散状態
シミュレーション
計算化学により反応物性を予測し、材料設計を効率化させる技術
- 製品や材料に対するニーズは多様化してきており、従来型の経験を基にした開発手法による材料設計では、高い競争力を維持することが困難になってきています。
- 当社では、計算化学によるシミュレーションで得られる情報から反応性や物性などを予測し材料設計に活用することで、効率的な研究開発に取り組んでおります。
- シミュレーション事例
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- 磁場解析シミュレーション
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磁気特性を高精度に予測することが可能となります。
磁束密度の計算結果配向:4極極異方
銘柄:ハードフェライト-PPSコンパウンド