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IRライブラリー中期事業計画

中期事業計画「Vision2023」(2021年8月4日公表)

2021年度から2023年度までの3か年を実行期間とする中期事業計画「Vision2023」を策定し、スタートさせましたのでお知らせいたします。
当社グループでは、創立200周年を迎える2023年に向けた3か年計画として、中期事業計画「Vision2023」を策定しました。またその先の2024年以降のビジョンとして「Go Beyond 200」の策定を進めております。

説明資料・動画
基本戦略

当社グループは、「事業活動を通じて、社会的な課題解決を支援する」ことを使命とし、社会の課題、時代の最先端ニーズに応えることで成長してまいりました。近年では、「素材のチカラを未来のタカラに」のスローガンのもと、創業以来、培った技術を深化発展させ、社会環境の変化に沿って新たな価値を創出すべく取組みを進めております。

本中期事業計画「Vision2023」の期間においては、機能性顔料事業を安定した収益基盤事業とし、電子素材事業を成長事業として位置付けております。

電子素材事業では、磁石材料及び誘電体材料(チタン酸バリウム)を中心とした事業拡大を見込んでおります。磁石材料は、主に自動車や家電用のモーター用途としてこれまでも利用されておりますが、特に自動車の電動化等に伴い需要が増加しております。今後も、CASEの進展により市場は拡大する見通しであり、当社では磁性粉と樹脂を複合化したボンド磁石用の材料を中心に事業の成長を進めてまいります。また誘電体材料は、ICT機器や電気自動車に多く使われる積層セラミックコンデンサー用途として利用されており、ICTの発展やCASEの進展等により、一層の市場拡大が予想されていることから、微粒子のニーズに応えるべく開発を推進し、計画の達成に向け取り組んでまいります。

機能性顔料事業においては、塗料や複写機・プリンター用の材料である着色材料を中核として成長してまいりました。創業以来収益の基盤となる事業であり、引き続き特徴ある製品開発や原価低減等の収益性の向上に取り組み、事業活動を行ってまいります。また新規事業の育成にも取り組み、2024年度以降においては、環境負荷低減につながる環境関連材料の事業化を計画しております。世界では、地球温暖化による異常気象など深刻な問題が発生しており、SDGs、COP21パリ協定採択、GPIF国連責任投資原則(PRI)署名など様々な取組みが行われ、持続可能な社会の実現に向け歩みが始まっています。当社グループは、酸化鉄で培った微粒子合成技術を深化させ、環境負荷低減に寄与する材料を開発し、持続可能な社会実現への貢献と事業成長を目指してまいります。

「Vision2023」においては、事業の成長に向けた生産能力強化や既存設備、インフラの維持更新への投資の他、「Go Beyond 200」に向けた次世代電子素材材料や環境関連材料など新規事業への投資やESGの取組みを推進するための投資も積極的に行ってまいります。3か年の投資額は、約50億円を計画しております。

「Vision2023」 通期連結業績数値目標
単位:億円
2021年度 2022年度 2023年度
売上高 310 345 365
営業利益 17 19 23
(営業利益率) 5.5% 5.5% 6.3%